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2015-05

踊るスーパースター:アーミル・カーン - 2015.05.31 Sun

ちょっとここらへんでゆるくただ自分の趣味の萌えを語りたいと思います。
タイトルは来日時に某アエラがですね、「踊らぬスーパースター」とかいう見出しをつけてくれちゃいまして、いやいやめっちゃ踊ってますやんか!日本公開作(DVDスルー含め)三作品、踊ってない作品ないから!観て!!とぷんすこしていたのでつけてみましたw

本人がインタビューで「ダンスが苦手(I'm not a good dancer.)」と繰り返していたので誤解を呼んだんだと思うんですが、すごく高いレベルで比較してだったり、ダンスが一番の売りというタイプの俳優ではないというだけで、踊れないとか踊らないとかいう話ではないと思うんですが…
というごたくはともかく、個人的に好きなアーミルさんのダンスシーンを挙げてみます。

間違いなく近年の代表作
チェイス! Dhoom:3 Malang

ツイッターで「冒頭がカットされたのはアーミルさんがセクシーすぎるせい」というつぶやきを見たのですが、激しく同感です…!
命綱なしで15〜20m吊り上げられて一日8時間空中で撮影だそうで…フープ越しに逆さまのカトリーナさんと懸垂したアーミルさんが微笑みあうところ、大好きです。

きっと、うまくいく 3 idiots : Zoobi Doobi

メイキングで振付監督に、ヒロインのカリーナと比較して「ダンスがうまいのはアーミル。…しまった、演技はカリーナが上だ」といわしめた作品。(カリーナさんもめっちゃうまいですよ!)
シャルワニ姿がとっても素敵。

ラガーン Lagaan : Radha Kaise Na Jale

歴史物もいい…!浮気なクリシュナに怒るラーダーの神話と映画の展開を重ねあわせたダンスシーン。イケメン度高し。

Fanaa : Mere Haath Mein

カシミール萌え。ひ、ひざまくら…!!!冷酷なテロリストだった男がはじめて愛と幸福を知る、みたいな歌。

Ghajini : Guzarish

曲がとっても美しいです。アーミルさんは乾燥地帯が似合う。プロポーズの返事待ち。
満たされない渇きの中、君の答えだけを乞い願う(Guzarish)というような歌詞。

Taare Zameen Par : Bum Bum Bole

とにかく楽しい曲、なんですが映画の中で見るのと曲だけ見るのとで印象が全く変わりました。映画を通して見るとこの曲が流れた時に涙が…
ちなみにアーミルさん本人の監督作品なので、「ダンスシーンは不要なもの」と思っていないことは明らかです。(よりナチュラルな入れ方、ダンスの方がいいとは思ってるかもしれませんが)

Mann : Kali Nagin Ke Jaisi

若いころもガンガン踊っています!ブイブイいわせてます!(死語)

PK : Battery recharge dance

他の曲も好きなのですが、PKは結構歌のシーンでも演技>ダンスな気もするので、大好きなこれを。
素人スタッフ公募の振り付けで、すごい技術や豪華絢爛さはないですが、とってもとってもかわいいです。
そしてまねしやすい!まねしてやってみると本当になんだか楽しいほがらかな気分になるので、落ち込んだときや元気を出したい時におすすめです!

皆さんのお好きなダンスシーンは何ですか?
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アメリカでのインタビュー+次回作Dangalの内容 - 2015.05.28 Thu

一ヶ月ほど前のことになりますが、アーミルさんがアメリカの「ウーマン・イン・ザ・ワールド・サミット」に出席した際のインタビューがアップされているのを発見したので備忘録代わりに載せておきます。



内容は主にSatyamev Jayateの女性に関わるエピソードについて。
興味を引かれた部分などのメモ。

・番組のディレクターは学生時代からの友人で、アーミルさんよりずっと成績が良くてトップだったにもかかわらずエンジニアや医者にはならず社会活動家になった。他者のために力を尽くす彼に会うたびに罪悪感を感じていた。
・何かしようと思った時に、自分の持つストーリーテリングの力、多くの人の感情に訴えかける力を使おうと思った。法律や怒りで強制することは即効性があるように見えるが、必ずしもうまくいかない。それよりも、時間がかかっても人々の感情や心にアプローチして、心情に変化をもたらした方がうまくいくのではないか。

・テニス選手だった学生時代、家に帰るとすぐ母に試合結果を聞かれた。(州代表レベルだったので)自分は勝つことが多かったけど、母は喜んだ後すぐ負けた相手の子のお母さんは悲しんでいるだろうねと言う人だった。別に教育のためというわけではなかったと思うが、自然と違う立場の人のことも想像するようになった。

・女児堕胎のエピソードでは、まず母に対するコメントからはじめた。多くの人は母を最も大切な人だと考えているから、話をする人を母としてみるようになる。
・放送後の3年間で特にマハラーシュトラ州やグジャラート州では出生率の男女比が劇的に改善している。

・タブーに挑戦したけれど、幸いにも番組は多くの人に好意的に受け入れられて人気番組になった。インド人が変わろう、よりよい方向へ前進しようと思っていることのあらわれだと思う。

・「男らしさ」のエピソードで、ハリヤーナ州の男性から提示された男らしさ(※インドは広くて多様な国だから進歩的な人も多いしこれをもってすべてそうだと思わないでほしい、との本人からのコメントも)を自分は何一つ満たしていない。よく妻と手をつなぐし、子どもはしょっちゅうハグして抱き上げるし、よく泣くし。

・男児に「女の子みたいに泣くな」「男の子なら怖がるな」と言って感情を抑え付けることはよくない。自然な感情を持つこと、感情を表現することを肯定すればもっと繊細に育つ。(補足:番組では暴力や偏った男らしさに走ることなく他者を思いやれるようになるといった趣旨だったと思います)

・(司会者に番組や映画の中でも泣いてますよね?と聞かれて)毎回泣いてるよ(笑)カメラに映ってない取材でも泣いてる(笑)



Dangalの説明(北京の舞台挨拶でもほぼ同じ内容で若干混ぜてます)
体重を増やしているのは元レスラーを演じるから。年齢を重ねている。
レスリングで世界一を目指した男が、お金や色々な問題で夢半ばで諦めて別の職業に就く。
そして夢を息子に託して、きっと息子が世界一になってくれるはずだと願うんだ。
でもその15年間、生まれたのは娘が4人。
はじめは失意に沈みながら、娘とともにレスリングの夢を再び追うというストーリー。


リンクを追加しました。 - 2015.05.24 Sun

PKに関するトリビアや解説、ネタなどが掲載されているブログ
PKを待ちながらさんのリンクを追加しました。

これまでツイッターのプライベッターに投稿されていたものを読みやすい形でまとめられていて、鋭意更新中だそうです。
ネタバレですので、本編を見た方のみ答えられるパスワードが設定されています。

PKは面白かったけど、インドの宗教や出演者の細かいネタをもっと知りたい、もっと深く理解したいという方に特におすすめです。

中国でPK公開&アーミルさん訪中 - 2015.05.24 Sun

先日アーミルさんとヒラーニー監督、プロデューサーが、PKの中国公開のプロモーションのため中国を訪れました。中国全土の3500館?(いくつか数字あり)で公開中です。

北京と上海で舞台挨拶のイベント、その後プライベートで万里の長城へ登ったり、紫禁城にも行ったとか。
個人的に中国周辺の異民族史萌えなので、「阿米尔·汗」が万里の長城に登ったというだけでときめきます。
チンギス・ハーン(カーン)と同じ「汗」!
aamir-great-wall-of-china.jpg


舞台挨拶の様子


一つ残念…というかぬか喜びなお知らせ。
インドと中国の間で昨年末に、3本の映画の共同制作が決定しています。
そのうちの1作「カンフー・ヨガ」でジャッキー・チェンとアーミル・カーンが共演!!というニュースが全世界を駆け巡ったのですが、しばらくしてアーミルさんの方から否定のコメントが出ました。
「カンフー・ヨガ」の撮影と「Dangal」の撮影時期が重なるため、出演は不可能とのこと。
アーミルさん自身は「ポリス・ストーリー/香港国際警察」を何度も観、多くの作品を見てきたのでジャッキー・チェンのファンでもあり、中国とインドの映画界の協力と文化交流に大きな意義を感じているけれど残念ながら…という感じのようです。

ジャッキー・チェンも「きっと、うまくいく」を大変気に入っているらしいです。



Aamir Khan ditches Jackie Chan's 'Kung Fu Yoga' for his own film 'Dangal'

日本にもPK(ともちろんできればアーミルさん!)が来てくれるといいのにな。
ただしカットはなしでお願いします…

Mannについて - 2015.05.13 Wed



Mann(善き心)
監督 インドラ・クマール
出演 アーミル・カーン、マニーシャ・コイララ、アニル・カプール、シャルミラ・タゴール他
1999年公開



<あらすじ>
アジアン・カルチャー・フェスティバルで優勝した音楽教師のプリヤ(マニーシャ・コイララ)はシンガポールからボンベイの豪華客船クルーズに招待される。また放蕩者のプレイボーイ、デーヴ・カラン・シン(アーミル・カーン)も大富豪の娘との結婚を前に、「寄港地で祖母に挨拶する」という名目で同じ船に乗り込む。

客室の間違いや乗り合わせたエレベーターが故障するといったトラブルで偶然二人は出会い、プリヤの美しさに惹かれたデーヴは強引に迫るが、その悪評からプリヤは彼を忌避する。実はプリヤにもボンベイに婚約者がおり、来月にも結婚することになっていた。二人は友人となる。
プリヤは友人としてデーヴに誠実さ、信頼を得ることの大切さを説き、デーヴの心を動かす。
寄港地で、デーヴは他の女の子と遊びに行ってしまうが、その時にプリヤは思わず嫉妬して後を追ってしまい、自分の気持ちに気づく。

次の寄港地の小さな島で、デーヴはプリヤを祖母の家へ招待する。
そこはとても美しい場所で、祖母(シャルミラ・タゴール)はデーヴが絵もうまく詩才もあり、なんでもできるが、うつり気で一つのことに集中出来ない性格であることへの危惧を語る。たった一人本当に愛する人ができれば人生でもまた一つのことに本気になれるだろうと。そしてプリヤに心に従って生きるようにアドバイスする。

ボンベイに着き、二人は6ヶ月後のバレンタインデーにインド門での再会を誓う。
デーヴはそれまでに自分の力でお金を稼ぎ、二人で暮らせるように独立すると約束する。

デーヴは大富豪の娘アニタとの婚約を破棄して破産してしまう。
一方、偶然デーヴの行動を見ていて感銘を受けたプリヤの婚約者ラージ(アニル・カプール)は延ばし延ばしにしていた結婚をすぐに実行に移そうとする…



冒頭、アーミルさんが清々しいまでにクズなプレイボーイを演じていますw
客室にシャワーから出てきたヒロインがいると「一等船室にこんなサービスがあるとは知らなかった」とニヤニヤしたり、色んな女の子に声をかけて名前すら覚えてなかったり。
それがヒロインとの関係で、本当の恋をし、実はおばあちゃんっ子だったこともわかり、本来持っていた善い心(Mann)に目覚めていく様がとても良かったです。

プレイボーイですが、本質的には思い込んだらとにかく怖いくらい一途な、若干狂気じみてるくらい一途な昔ながらのインド映画主人公で個人的にはかなり好きです。

アーミルさんの演技は外側から眺めて「プレイボーイだけど色気たっぷりで素敵」というよりも、主人公の内面の変化に惹き込まれるものだなあとこの映画を見て思いました。

ヒロインのマニーシャ・コイララさんも映画「ボンベイ」で鮮烈な印象のあった女優さんで、憂い顔がとても美しかったです。デーヴのおばあさんとのシーンがとても綺麗で、デーヴの本質に触れるヒロイン、奥底に隠れていた純真で良い部分を垣間見せるデーヴ、すべてを悟っているようなおばあさんとお話のキーでもありました。
インドのおばあさんのすべてお見通し感はすごいです。

プリヤの婚約者のアニル・カプールがまた素晴らしいいい人で…いい人であるだけに、苦悩するヒロインの気持ちもわかります。

それほど多くを観たわけではありませんが、90年代、過度にドラマチックで、時にコメディシーンがうるさくて、でも良心と良い人々と、古き良き様式美があって私は好きです。今やものすごいビッグネームの俳優たちが共演してたりしますし。
ただ、衣装だけは!衣装だけは…!感動シーンなのにど原色の信号機のような衣装が目に突き刺さる…!
(ある意味時代が感じられて一興ではあります)








PKのBDが発売されました! - 2015.05.02 Sat

日本では ラトナ ボリウッドショップさんで通販できます。
特典映像+オリジナル70mmフィルム切れ端のおまけ付きだそうです。
ほ、欲しい…(DVD版を購入済みなので買いませんが)
美しい高画質でPKちゃんを見たい方はぜひ。

コレクターズDVDは上記のラトナさんか、はるばる屋さんで購入できます。

また、PK関連で
@puljariaさんというツイッターアカウントでPKに関する様々なネタや豆知識が発信されています。
ネタバレは映画関連のパスワードを入れないと読めない仕様ですので、すでにご覧になった方で細かい背景知識に興味のある方はぜひ。
(※中の人は私とは別の方です。念のため)

日本公開、早く噂だけではなく決定するといいのですが。
PKちゃんをでっかいスクリーンで見たい!!

Dangalの撮影に向けてのインタビュー② - 2015.05.02 Sat

かなり間が空きましたが以前の記事のざっくり和訳の続きです。
以前の記事→Dangalの撮影に向けてのインタビュー①
後半部分で人生のターニングポイントについて語っています。
デビュー作直後のうっかり(?)8〜9作品の出演を受けてしまって泣いてたアーミルさんの若い頃がかわいいです。きっと、うまくいく関連のインタビューで「心に従ったときはうまく行った/スマートな選択をしたと思ったときほどつまずいた」って言ってたのはこの頃のこともあるのかな〜と思ったり。

ーDangalの次回作は決まっていますか?
決まっていない。

ーたった今だれかが良い脚本を持ってきたらどうします?
読まない。気を散らしたくないから、そう堅く決心している。
今やっていることに満足しているのに、時間を無駄遣いする必要はない。

ーでももし脚本がとても素晴らしいものだったら?今は保留にしておいて、後でやればいいのでは。逃してしまったらもうあなたはやれないかもしれないですし。
そういうことは時々起こる…気が向いたとき突然、脚本に出会うことはある。
でも一度脚本を得たらー今のDangalのようにー他の脚本は見ない。そこは自分の中で明確にしている。
脚本を読みはじめるのはだいたい1月で、9月に撮影を始める。
9月から12月の4ヶ月で撮影する。それから僕は体重を減らしはじめる。

ー今の体形で撮影を始めてから体重を増やした方が簡単なのでは?
他の方法を選ぶよ。
体脂肪率9%の体になるのに4ヶ月ある。Dhoom:3のような外見の体形に戻ってから5月に撮影を再開する。
1月から4月にその体形になるんだ。だからその間は体重を落とす体作りのために撮影できない。
脚本を読んだ時から、そういう先の計画を立てていたんだ。

ーあなたは映画ごとに劇的に外見を変えます。自信を持って、あえて外見や体つきを変えるような話を選んでいるのですか?
僕の頭はそういう風に働かない。だからその質問に答えるのは難しいな…自分が何役をやりたいかを考える役者じゃないんだ。自分が何をやりたいか、コメディなのかアクションなのか、計画はないし、そういう気持ちが起こったこともない。

映画はもっと有機的に出来上がっていくものだと信じているんだ。有機的なやり方というのは、作者が何を言いたいかから自然に出てくるストーリーのことだ。そして監督が参加する。時として監督が脚本を兼ねていて、僕が参加するのはその後の、キャスティングが検討されはじめたときからだ。
そうなってはじめて、作者や監督が何を考えているのか、脚本が自分を興奮させるかどうかを知る。
もし脚本に興奮すればその映画に出るし、新しい境地を開拓する。

Dangalについて考えたこともなかったし、Lagaanについても、 Dil Chanta Hai、 3 idiots、 Taare Zameen Parについても想像もしなかった。これらはすべて違う人間の頭の中から出てきて、僕は興奮したから惹かれたんだ。
新しい窓は突然開いて、どこで開くかわからない。そこにわくわくする。
自分に何が出来るか、そんな風には考えない。自分がやっていて楽しめるもの、わくわくする映画をやりたいと思う。

ーそうですね、今ならそれができる立場ですね。

そうなってきた。ある種の自由が持てたことにとても感謝している。
自分がやりたいと信じる仕事ができることに。
そうできるように闘ってきたけど、同時に自分ではコントロール出来ない何か大きな力に突き動かされることも受け入れる。
自由を得るために闘ってきた時、自分が自由を求める権利があったことをとてもありがたく思っている。だれもがその権利を持っているわけじゃないからね。

ーあなたはその権利を得ましたからね。
いや、そういうことじゃない。はじめから話してみよう…じゃあ昔にかえって、僕の人生のターニングポイントについて話そう。初めての主演作、Qayamat Se Qayamt Tak は1988年初頭に公開されて大ヒットした。
それから数ヶ月のうちに僕は8〜9作品もの映画の出演にサインして、さらに数ヶ月後には撮影が始まって、なんてひどいことになってしまったんだと思った。

自分がやっている仕事はとても幸福とは言えなかったし、自分とは全く違う繊細さ、感受性を持った人たちと働かなくてはならなかった。それが良いか悪いかという気はないけど、とにかく僕はとても不幸せだった。家に帰るとよく泣いていたよ。大げさに言ってるわけじゃない、何をやっているんだろう、こんなはずじゃなかったと思い悩んだ。
でもそれは学ぶための良い経験だった。その時に自分の基礎が築かれたんだ。経験不足からはっきりと学んだ経験だった。そしてその時の映画が公開されて失敗しはじめると、メディアは僕のことを一発屋だと呼んだ。公平に言って彼らは間違ってなかった。その時、僕はその次に公開される映画はもっとダメだということがわかったんだ…

そして自分の置かれている状況がわかって、しかも僕はすでにこれらの映画をやったことで不幸せだった。窮地に陥って、その時に自分に誓ったんだ。どんなことがあろうとも自分が強い幸せを感じない映画はやらない、例え映画業界を干されたとしてもと。
今でも間違いはおかす。映画作りは難しく、時として当初頭に思い浮かべていたものとは違う場所にたどり着くこともある。でも映画を作らないよりも、作ることの方がとても幸せだし興奮する。
それはともかく、その時は役者人生で最も悪い時で、出演した映画も失敗続きだった。まるで流砂の中にゆっくりと溺れていくように感じた。僕は沈みつつあって自分では止めることができなかった。

その一方で、映画出演にサインしないことに決め、今決まっているものを終わらせることにした。それが終わると、出演の依頼もなくなる。その時にとても重要なことが起こったんだ。

ーそれはなんでしたか?
バット・サーブから電話がかかってきたんだ。彼はこう言った。
”君にやってほしい脚本がある”
僕はそれはもう大興奮して神に感謝した。バット・サーブ監督はその時最盛期だった。
Saransh, Arth, Naam といった映画が公開されたばかりだった。
だから彼から電話がかかってきた時、これは僕自身を救い出すために差し出された天の助けだと思った。バット・サーブの映画に出演するという話だけで、全ての生活が好転するし、他の四作品の失敗も補えるだろう。
彼に会いに行って、ストーリーを聞かせてもらった。そして、僕はそれが気に入らなかった。
僕は途方に暮れた。バット・サーブ監督に"一晩考えさせてもらっていいですか?"とたずねた。監督は"わかった、考えてみてくれ、明日の夜にまた会おう"と言った。

次の日の夜また彼に会うことになった。僕は家に帰り、どうするべきか考えた。自分の論理的な部分と現実的な部分はこの映画をやるべきだと言っていた。脚本が気に入らなかったからどうだっていうんだ?この一つの出演が発表されるだけで、キャリアが延びる。そうしたら他の好きなことをやればいい。でも自分自身に誓った、やっていて幸せだと感じない映画にはもう出演しないという誓いを破りたくなかった。役者としてのキャリアを取るべきか、自分の心に従うべきか?

そうして、翌日に再び監督に会いに行ってこう言った。
"本当にすみません。でもこの映画に出演できません。正直に申し上げると、ストーリーが気に入りませんでした。脚本の良し悪しを僕があなたに言うことはできません。でも自分自身がわくわくしなければ出演することはできないんです。それが伝えたいことの全てで、こう言ってしまえば今後あなたから仕事の声がかかることはないかもしれません。でもこれが正直な真実で、たった今僕は大きな間違いを犯しつつあるのかもしれませんが、それでも自分自身を偽ることはしたくないんです。"
それを言うのはとても難しかった。目の前で自分のキャリアが消えていくのが見えた。
監督はとても優しかった。彼はこう言った。
"心配しなくていい、もしやりたいという気持ちがないなら、やらない方がいい。"
その後、監督とはDil Hai ke Manta Nahiで一緒に仕事をした。でも何が言いたいのかというと、そこがターニングポイントだったんだ。その時に妥協していたら、きっと僕の役者人生は違うものになっていただろう。
おそらくそれ以降も妥協し続けて、なにより悪いことには、自分の夢さえ妥協してしまっていただろう。
正直に、自分の心が求めているものは妥協しなかった。一番悪い時期にそうした。それからは、この一つの決断が僕に"Chalo(行こう)"と思える強さをもたらした。この後にキャリアはないかもしれないが、でもこれから先何が自分を待っているかはわからない。そして今ではついに、自分がこうありたいと思うように生きて仕事をすることができている。自分が幸福だと感じないことはやらなくてすむように。

それからは、自分自身がやりたいと思う映画をやるようになった。
それからもまだ間違いはおかすし、結果的にあまりうまくいかなかったということもある。
でもそれ以降は、自分が信じた映画だけをやってきたよ。

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