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きっと、うまくいく脚本本より:ランチョーの役作りの秘密2 - 2016.04.13 Wed

—あなたはこの映画で、20歳の学生を演じることに納得していませんでした。何があなたの意志を変えたのですか?

脚本を読んだとき、僕自身がランチョーのようだとは感じなかった。
ランチョーは自然と光り輝く青年で、僕は自分をそういうふうには思わないから。
ランチョーの哲学は僕が人生で従っているものだけど、彼はちょっと風変わりな性格だ。そこも違う。
大まかに言って、彼がどうやって人生を生きているかは僕の生き方と似ているかもしれないけど、脚本を読んでいたときはそういうふうには見ていなかったし、自分自身をランチョーと結びつけることはできなかった。

その思いをラジューに伝えたとき、興味深いことが起こった。
"この映画は気に入ったけど、僕がこの役をやれるわけないよね?今は43歳、撮影時には44歳で20歳を演じなきゃいけない。この映画にふさわしいとは思えない。個人的にはしかるべき年代の役者をだれかキャスティングすべきだと思う"
と言って、若手の役者を探す手伝いをしようかとさえ申し出た。

僕の基本的な怖れは、もし人々に僕を20歳として受け入れてもらえなかったら、映画全体が賭けになってしまうということだった。そんなばくちを打つ価値はない。大変な労力をつぎこんで映画を一本作るのに、わざわざ要の部分に弱点を作って運命をまかせる必要があるだろうか。



主演俳優は44歳で20歳を演じる、僕ら自身もそれに納得しないまま撮影を進めて、出来上がりが悪く見えたらどうするんだ?
ラジューが僕に長々と話しをしたのはこの時だった。この会話に至ったのは、二人の間に相互作用が働いたからだろう。ラジューは、だんだんと僕がランチョーを演じることに確信を持ちはじめたのだと思う。最初はたぶん、彼も完全には確信していなかったんじゃないかな。
何が彼の脳内で考えられていたのかはわからない。でもその過程の中で、僕が演じることについて確信を持っていったように感じた。もしかしたら相互作用が彼の頭の中で助けになったのかもしれない。

はじめに言ったのは、、僕が若く見えるということだった。
次に彼は、今までいつも僕が人々の予想できないようなことを成し遂げてきたのだから、きっとできると言った。たとえばGhajiniのように。あれができて、なぜこれができないんだ?という理屈だった。

僕は一人の人間が肉体的にできることには限界があると反論し続けた。
彼は最後にこう言った。
"今までの人生を思い返してみて、君はランチョーのようだったと思わないか。型にはまらない道を辿ってきた。何かのルールに従ってきたわけでもない。
もし君が演じたら、実生活では成功を追いかけている他の役者がせりふを口にするのとは違って、観客はランチョーを信じるだろう。君はこのキャラクターに大きな信憑性をもたらすだろうし、だから私は君に演じてほしいんだ"

これが監督の意見だったけど、僕はそれでも若い役者を探すことを主張し続けた。
議論は続いていた。ついに気持ちを決めさせたのは、ラジューの持つ僕への信頼だった。
たくさんの時間をともに過ごし、脚本の試作段階で多くの検討をする中で、ラジューは確かに僕をその役に必要とした。
僕は本能的にラジューを監督として信じている。彼の判断と直感をね。
自分では特別にぴったりだと自身を思えなかったとしても、監督がそうと思えるならば、そして熱意と興奮を感じるなら、それは僕にとって重要なものなんだ。

彼がそうやって後押ししてくれたことを感謝してるよ。僕はラジューの判断に身を委ねることに決めた。僕への信頼と、もちろん彼と一緒に仕事をしたいという強い希望があったから、この挑戦をしようという気持ちにさせられたんだ。
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● COMMENT ●

感動します

何度読み返しても感動的なシーンですね。

生き方に対する信頼、仕事に対する才能や技術に対する信頼、努力に対する信頼。

いいなあ・・・。
誰かとこんな関係を持てたら、人生、とっても明るく生きられるような気がします。

哲学的な話に感動しつつ、ようやく見つけたQAYAMAT SE QAYAMAT TAKでのリーナさんとのシーンに、うらやましさや(ひとごとながら)気恥ずかしさなどなんだか下世話な感情に身もだえするきょうこのごろ・・・。

>玻璃さま
コメントありがとうございます!またしてもお返事が遅くなり申し訳ありません。

アーミルさんは映画の内容に口を出す、とよくインタビューやゴシップ記事に書かれていたりするのですが、一緒に仕事をした監督にはかなり好かれているようなんですよね。
(チェイス!の監督も、監督にとって親友のような存在だと言ってましたし)
それはたぶん自分のわがままで色々な提案をするのではなくて、「いい映画を作る」という目的がはっきりしているから、最終的には監督への強い信頼があるから、なんじゃないかな〜とこれを訳しながら思いました。

続きも下訳は出来ているので、間が空いてしまいましたがまたアップしたいです。

QAYAMAT 〜ご覧になりましたか!私はアーミルさんの若々しい半ズボン姿などに気を取られてリーナさんのシーンをあまり覚えていません…(笑)
そういう意味では私はDhobi Ghatが現在の奥様の監督作品なので、あまりのナチュラルな演技にこれはもしや素アーミル!?と勘ぐってしまいます。


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